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ウッドショックの影響は?ローコスト住宅の価格について

本記事では、ウッドショックによるローコスト住宅への影響や価格の変動、コストを抑えた住宅を建てる方法などを解説しています。

ウッドショックとは?ローコスト住宅への影響は?

木材の価格が急激に上がってしまう状態のことをウッドショックといいます。価格が上がるだけでなく、木材自体が国内に入ってこなくなる状態となるのです。特にローコストの住宅メーカーや建売を販売している企業の場合、コストが抑えられる輸入木材を取り入れているケースが多く、様々な影響を受けると言われています。

価格はどれくらい上がる?

2021年1月ごろから、木材が価格高騰するという噂が業者の間で広まりを見せていました。実際のところ、影響のあった工務店からは2021年の5月と比較し、木材価格は1割から2割アップしたという声が多く見られました。

ウッドショックはいつ収まるかわからず、今後、価格は高止まりするか、さらなる高騰を招く可能性もあるのだと言われています。特に、住宅の骨組みに用いるレッドウッドや米松などは入手困難な状況です。

参照:全国建設労働組合総連合「ウッドショックによる工務店影響調査(第2回)」(https://www.rinya.maff.go.jp/j/mokusan/ryutsu/attach/pdf/kyougikai-189.pdf)

ローコストな住宅を建てる方法は?

この章では、ローコストな住宅を建てる方法について説明していきます。

国産材を使った工務店へ依頼する

家を建てることを考えている場合、国産材を使った工務店への依頼も検討してみるとよいかもしれません。国内の木材を用いた注文住宅であればウッドショックの影響は少なくて済みます。
しかし、国産材は供給量が少ないのが現状です。そもそも高齢化により建築費自体が高くなっていると言われています。気になる工務店をピックアップしておき、見学会や相談会で確認し、家を建てる時期を慎重に検討するようにしてください。

性能面にこだわるローコスト住宅の工務店へ依頼する

性能面で優れているローコスト住宅を扱う工務店へ依頼するのも1つの方法です。断熱性能が高いと、冷暖房の効きが良くなり、毎月の光熱費を安く抑えられます。また、性能の高い住宅を建てると保険料が割引されたり、メンテナンス費を抑えられたりするのも嬉しいポイントです。
しかし前述した通り、ローコストな住まいや建売は輸入材を多く使っているため、価格が上昇していく可能性もあります。ですが、高性能な住宅であればランニングコストが安くなるので、長期的に見れば費用を抑えられるのではないのでしょうか。

まとめ

ウッドショックはいつまで続くか現段階では不明ですが、また輸入材が流通するようになれば価格は安くなっていくのだと考えられます。すぐに国産材を使う工務店へ切り替えを行わず、家の建て替えの時期やライフスタイルの変化なども考慮しながら、価格が安定するまで冷静に検討してみてはいかがでしょうか。

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