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ローコスト住宅が建てられる土地を探すには?

ローコスト住宅が建てられる土地を探すには?

家づくりのコストを抑えるためには、土地選びも慎重に行う必要があります。今回は、土地に割く予算の上手な決め方や、土地探しのポイントについてご紹介します。

土地にかける予算の決め方

総予算を知る

土地に割ける予算の目安を知るためには、まずは自分が家づくりにかけられる費用の総額を知る必要があります。

総費用の目安は、家のために出せる自己資金と、住宅ローンで借りられる金額を合計することで算出できます。住宅ローンの返済額は、年収の20%以下を目安とし、無理のない金額に設定しましょう。

例えば、「年収300万円で20年ローンを組みたい。自己資金は500万円」という場合は、300×0.2×25+500=2,000で、2,000万円程度までが総費用の大まかな目安ということになります。

土地と建物の予算配分を決める

総予算が分かったら、次は予算の配分を決めましょう。まずは建築費用の見積もりを取って建物にかける予算を決め、残りの予算を土地の購入に充てるとスムーズです。

建物にかかる予算が決まったら、大まかな諸費用も割り出しましょう。諸費用の目安は、建築費のおよそ10%が目安とされています。

例えば、総費用が2,000万円で建築費用の見積もりが1,100万円であった場合は、2,000-1,100-1,100×0.1=790で、790万円が土地にかけられる予算の目安となります。

ローコストで建てられるかは土地の単価がカギ

土地の価格を抑えるには、坪単価がカギとなります。立地が似ていても、広さや土地の形、日あたり、周辺環境などによっては、価格に数百万円もの差がつくこともあるのです。

とはいえ、土地の価格を気にするあまり、暮らしやすさを損ねてしまったのでは本末転倒。「駐車場は必ず作りたい」「日あたりは確保したい」など、自分が何を優先したいかをはっきりさせた上で妥協点を探り、予算に合う土地を見つけましょう。

失敗しない土地探しのポイント

「安い」という理由だけで土地をえらばない

安さには、必ず理由があります。そして、土地や家は一生モノの買い物です。安さに惹かれて安易に飛びつくと、後々取り返しのつかない事態を招いてしまうことも。即決は避け、「なぜ安いのか」を確認してから購入するか否かを判断しましょう。

その土地の用途が住宅用になっているか確認する

土地さえあれば、どんな場所にでも家を建てられるわけではありません。原則として、地目(その土地の用途)が「宅地」以外である場合には、家を建てて住むことはできないのです。

また、「住宅地のすぐ横だから大丈夫」「中古建物付きの土地だから大丈夫」とも限らないため要注意。市街地を無秩序に拡大させないための「市街化調整区域」に該当している、火災などの際に救助活動をスムーズにするための「接道義務」を満たしていないといった理由で、新たに家を建てることができない場合があるためです。

地盤が弱い土地には注意

地盤が軟弱な土地に家を建ててしまうと、建物の重さに耐えきれずに地盤が沈む「地盤沈下」を起こす恐れがあります。地盤沈下によって家が傾くと、基礎や壁、ドア、窓などを損傷したり、めまいなどの健康被害を引き起こしたりすることも。このような事態を防ぐため、土地を購入する際は地盤の強さを慎重に調査しましょう。

地盤が弱い土地の特徴には、次のようなものが挙げられます。

  • 過去に湿地帯や沼地、水田など、水を多く含む土地だった
  • 近くに川や暗渠(あんきょ:地下にある川や水路のこと)がある
  • 近隣の電柱が傾いている
  • 近隣の道路にひび割れや盛り上がりがある

こうした条件に当てはまる土地には、特に注意が必要です。また、上記の条件に当てはまらない土地を購入した場合にも、建物を建てる前には必ず地盤調査を行いましょう。

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