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ローコスト住宅でも長持ちさせる方法とは

ローコスト住宅は短命!?
賢く建てれば長持ちする

昨今、企業努力によりローコスト住宅を提供している工務店が多くあります。

コストをかけず家づくりができるのは魅力ですが、安かろう悪かろう、という家を建ててしまわないように、ローコスト住宅を建てるにあたって、注意するべきところ、考えておくべきポイントを紹介いたします。

単に安さを追求するのではなく、長持ちする家を建てられるように、材料費・人件費・広告宣伝費、どの部分を削ってローコスト住宅を実現しているのかを理解するためにも、家を建てる前に、建築の流れやしくみについて知っておきましょう。

家の形状を考える

ローコストで家を建てるときには、1階と2階が同じ面積のいわゆる「総2階建て」にするのが基本です。

建物に凸凹が多いとそれだけ外壁の面積が増えるうえ、家の中にもムダな空間が生まれやすくなります。1階と2階合わせて、できるだけ凸凹が少ない四角い形状にするのがおすすめです。

間取りは空間を細かく仕切らずにオープンな間取りにすると、家づくりにかかる費用がいくぶん抑えられます。

壁の厚みを考える

住宅は外壁と内壁をつくり、その間に電気の配線や設備の配管などを通すのが一般的ですが、思い切って内壁をなくしてコストダウンする方法があります。電気の配線や配管は気を配って設計し、見苦しくならないようにするとよいでしょう。

内壁をなくすことで、普段は見えない木材の状態も一目瞭然。いつでも確認できる状態になるので、雨漏りをしてもすぐに気付けるでしょう。

木は濡れても乾きやすいので、腐る可能性はほとんどないといえます。

配管の位置を考える

キッチン、洗面、バス、トイレなどの水回りは近い位置にまとめることで、給排水管などの部材費・工事にかかる人件費を節約できます。給湯器との距離が近くなるよう配置を考えるのもポイント。

上階に水を使う場所がある場合も、なるべく上下階で位置が重なるように設計しましょう。水回りをまとめることで、後のメンテナンスのやりやすさにもつながります。

高価な配管部材が必要なところに安い部材を使ってコストカットするのはよくありません。安さだけを追求してしまう業者の施工だと、すぐに配管が詰まるなど問題が生じたり、結露などの問題で家の強度が落ちてしまう可能性もあります。

後々のメンテナンスにも余計に費用がかかってしまいますので、業者選びは慎重に行いましょう。

断熱を考える

内壁をなくした場合、外壁と内壁の間に断熱材を入れる「内断熱方式」が取り入れられなくなります。そのため、将来住み続けることを考えて、初めから断熱性能が高い家を建てることを考えましょう。

ローコストかつ、十分な断熱性能を持つ外壁を取り入れるには、屋根材と外壁を同一のものにするという方法もあります。

屋根材は雨水、積雪、外気からの冷熱などを遮断するのに優れた耐力を持っており、外壁材としても使用できます。さらに屋根と外壁、同じ大工に施工してもらうことで、人件費や工程のカットが目指せるでしょう。

ローコストでも賢く建てて長く住める家を

どんなに安く家づくりができたとしても、後の修理などで余計なお金がかかってしまったり、心地よくない空間になってしまった、というのではよくありません。

単に費用を安くすることにとらわれず、お金をかけるべきところにはかけて長く住み続けられる家づくりを考えましょう。

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