公開日: |更新日:

福岡で家を建てるなら確認しておくべき注意点

福岡で家を建てる前に知っておくべき注意点をまとめました。本当のローコスト住宅を見分ける方法とは?

福岡で家を建てる前に確認しておくべき注意点

注意点を知らないままだと、マイホームが手に入る頃には後悔することになるかも…?福岡で家を建てたいと思っている方が見落としがちポイントをまとめて解説しているので、ご参考ください。

1.家を建てる土地の広さ

福岡で家を建てる前に、まず確認しておくべき内容は家を建てる「土地の広さ」です。建築面積は土地の広さに対する「建ぺい率」、延べ床面積は土地の広さに対する「容積率」で決められます。

法律で定められている建ぺい率と容積率のパーセンテージは福岡県の中でもエリアによって異なるため、土地を購入する前に確認しておくことをおすすめします。

2.地盤の安全性を確認する

もし立地の良さ、家のデザイン、設備、費用に満足できる家を建てられたとしても、家を建てた場所の地盤が悪ければ、ある日自然災害で倒壊してしまう可能性があります。

しかし、地盤の良し悪しは素人目には分からないもの。地盤調査業者に依頼することもできますが、調査結果資料の内容も専門的なので、パッと見ただけでは読み取れません。分かりやすい説明を受けたい方は、土地や地盤に精通している工務店やハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

地域別の地盤の安全性

地盤の安全性を確認する指標の一つとして液状化のリスクを紹介します。液状化現象とは、地下水を含んだ砂質地盤が、地震により液体のように緩くなり動くことです。住宅の沈下や傾きなどの原因になります。

  • 北九州
    北九州市は、小倉東断層北東部により引き起こされる地震で大きな影響を受けると考えられています。破壊開始が南西下部の場合「門司区・小倉南区・小倉北区」、中央下部の場合「門司区、小倉南区」、北東下部の場合「小倉南区」は液状化のリスクが極めて高いと評価されています。
    警固断層南東部により引き起こされる地震では、破壊開始が中央下部・北西下部の場合「小倉南区」は液状化のリスクが極めて高く、警固断層南東部により引き起こされる地震では、破壊開始が南東下部・中央下部の場合「小倉南区」は液状化のリスクが高いと指摘されてます。
    西山断層南東部により引き起こされる地震では、破壊開始部が南東下部・中央下部・北西下部の場合「小倉南区」は液状化のリスクが極めて高い、西山断層延長により引き起こされる地震でも「小倉南区」は液状化のリスクが極めて高いと考えられています。
    以上のほか、福知山断層で引き起こされた地震でも「小倉南区・若松区・八幡西区」は液状化のリスクが極めて高いと評価されています。北九州は全体的に液状化のリスクが高いといえます。特に、小倉南区に家を建てたい方は注意しましょう。
  • 福岡
    福岡市もいくつかの地震で大きな影響を受けると考えられています。西山断層南東部で起きる地震では、破壊開始が南東下部の場合「東区・中央区」、破壊開始が中央下部の場合「東区・博多区・中区・南区・西区・早良区」、破壊開始が北西下部の場合「東区・博多区・中央区」は液状化のリスクが極めて高いと評価されています。
    また、西山断層延長で起きる地震では、破壊開始が南東下部の場合「東区」、破壊開始が中央下部の場合「東区・博多区・中央区・南区・西区・早良区」、破壊開始が北西下部の場合「東区・博多区・中央区・南区・西区・早良区」は液状化のリスクが極めて高いと評価されています。
    続いて、警固断層南東部で起きる地震では、破壊開始が南東下部の場合「東区、博多区、中央区、南区、西区、城南区、早良区」、破壊開始が中央下部の場合「東区、博多区、中央区、南区、西区、城南区、早良区」、破壊開始が北西下部の場合「東区、博多区、中央区、南区、西区、城南区、早良区」は液状化のリスクが極めて高いと指摘されています。
    また、警固断層北西部で起きる地震では、破壊開始が中央下部の場合「東区・中央区・西区・早良区」、破壊開始が北西下部の場合「東区・博多区・中央区・南区・西区・城南区・早良区」で液状化のリスクが極めて高いと考えられています。
    以上のほか、宇美断層や福知山断層で起こる地震でも、福岡市で液状化のリスクが指摘されています。エリアによっては液状化のリスクが極めて高いので、福岡で家を建てたい方も気をつけましょう。
  • 筑後
    北九州・福岡ほどではありませんが、筑後もいくつかの地震により影響を受けると考えられています。西山断層延長で起こる地震で破壊開始が北西下部の場合、警固断層南東部で起きる地震で破壊開始が北西下部の場合、水縄断層で起きる地震で破壊開始が北東下部・中央下部・南西下部の場合などで、液状化のリスクが高いと指摘されています(※水縄断層で起きる地震で破壊開始が中央下部の場合は液状化のリスクが非常に高い地域もあります)。
    北九州・福岡に比べれば、地盤は安定していると考えられますが油断はできません。
  • 筑豊
    続いて、筑豊についてみていきましょう。小倉東断層北東部で起こる地震では、破壊開始が中央下部・北東下部の場合「直方市・飯塚市・田川市・宮若市」は液状化のリスクが高いと評価されています。
    西山断層南東部で起きる地震では、破壊開始が中央下部・北西下部の場合「直方市・飯塚市・宮若市・嘉麻市」は液状化のリスクが極めて高い、あるいは高いと考えられています。同断層延長で起こる地震では、破壊開始が中央下部・北西下部の場合「直方市・飯塚市・宮若市」は液状化のリスクが極めて高いとされています。
    福知山断層で起きる地震では、破壊開始が南東下部の場合「直方市」、破壊開始が中央下部・北西下部の場合「直方市・飯塚市・宮若市・小竹町・鞍手町」は液状化のリスクが極めて高い、または高いと評価されています。
    筑豊に家を建てたい方も十分な注意が必要です。

出典:福岡県:第Ⅱ編 想定地震と被害予測手法[pdf]

3.費用の詳細

ハウスメーカーや工務店に依頼する場合に気になるのはやはり費用ですが、「格安で家を建てられますよ」という言葉につられるのはNG。福岡では最近はローコスト住宅を取り扱う業者が増えており、「1,000万円以下で家が建てられる」と打ち出しているところも珍しくありません。

しかし、実際に依頼してみたら何の要望も通らなかった、要望を通すならオプション料金が必要だと言われたというケースが多々存在します。また、これじゃ家族で暮らせない…というほど住みやすさが考慮されていない家になる場合もあるようです。

このような失敗を避けるためには、デザインの自由度を前もって確認し、どこからがオプション料金扱いになるのか費用の詳細を把握しておきましょう。

本物のローコスト住宅メーカーを見極めることが福岡で家を建てる秘訣

福岡で家を建てる際の注意点を3つご紹介しましたが、たくさんあるローコスト住宅メーカーの中から良い業者を見極められるかどうか不安だという方もいらっしゃるはず。そんなとき、目安となるのが「坪単価」です。

坪単価とは、家を建てるのにかかる費用を延べ床面積で割ったもの。まれに、諸経費を費用として含む業者もあるので多少のブレはありますが、単純に計算すると「坪単価が高い=簡易的な構造で住みにくい」という可能性が考えられます。

つまり、坪単価の安さで目星をつけるだけで、凝った家を建てられる業者だけを自然とピックアップできる確率が高いのです。

あとは厳選したローコスト住宅メーカーの中からあなたが理想とする家を建てられそうなところがないか照らし合わせるだけ。ぜひ注意点を踏まえながら、失敗しないローコスト住宅メーカーを探してみてください。

関連ページ